
スピってるようなタイトルに見えますが、最後まで読むと意外とロジカル。思想はちょっと強く思われるかもしれないけど。そんな話です。
人って、基本的に「死後の世界」とか「来世」とか、生まれ変わりみたいなものを信じたほうが得なんじゃないかなと思うんですよ。
みんな死ぬのって怖くないですか? 僕は普通に怖いです。
世の中には人生に絶望して自死を選ぶ人も少なくないですが、幸いにして僕は今のところ人生楽しいです。
日本という国に生まれて、もちろんつらいことだってありますけど、それでも全体的には豊かな生活をさせてもらってる。音楽を自由に創作できる世界がある。色んなことに興味を持つ余裕がある。
日本中色んなところを旅してみたいし、小説とか書いてみたいし、本気でアニメとか作ってみたい。もっともっと生きていろんなこと試してみたい。
でも全部やろうとしたら多分千年くらいかかる。
だから長生きしたいなぁと思うんですけど、現実的には人間って百年くらいしか生きられない。
科学がどれだけがんばっても、たぶん百五十年いければすごいほう。
千年なんて、どう考えても今のところ不可能なんですよね。
で、そういうことを考えたときに、人ってどうするかっていうと、死後の世界を信じるわけですよ。
死んだら天国に行く、とか、またどこかに生まれ変わる、とか、そういう“続き”があるって考える。
今の時代、死後の世界とか信じづらいよね
ただ、今の世の中って、そういうの信じるのが難しくなってきてると思うんですよ。
生活は豊かになって、科学はとんでもないスピードで進歩して、科学的に否定されるものはどんどん「無いもの」として扱われていく。
そんな中で「死後の世界ありますよ!」って言われても、いやいやいや…ってなると思います。
でもこれって、割と不幸な時代でもあるんじゃないかって。科学が発達するのはとてもいいことだと思うけど、ますます『死んだら終わり』という考えが有利になって、死後の世界っていう最高の救いの考え方に縋れなくなってくる。ニーチェの考え方ですよね。「神は死んだ」ってやつです。
だからと言って死後の世界を完全に否定する必要もないと思ってて。
別に僕は宗教に入ってるわけでもないし、「神を信じないとは何事か!」みたいなことを言いたいわけじゃないんです。
単純に、死後の世界の可能性を否定しないほうが得じゃない? という話なんですよ。
だって、死んだら終わりだと思ったら、そりゃ怖いじゃないですか。
消えるんなら今僕たちがやってることって意味あるの?種の存続のため?進化のため?でもそいつらもいつか消えるんでしょ?地球爆発したら全部終わりじゃん。そんなこと考える意味も無いのもわかってるけど、こびりついて離れない。
でも、生まれ変わりとか死後の世界を本気で信じれば、
「あぁ、別に終わりじゃないし」
みたいな感じで、恐怖がだいぶ薄れると思うんですよ。
で、ここが大事なんですけど、もし実際に死後の世界が無かったとしても、僕らはそのとき何も感じてないので、
「おいなかったじゃねーか! ふざけんじゃねぇ!」
ってキレることも無いわけですよ。
つまり、信じて損が無いんですよ。
恐怖は小さくなるし、心は軽くなるし、仮に外れてても文句を言う相手がいない。
死が怖い人ほど、死後の世界を信じる努力をしてみたらどうか
もちろん、これは全員に当てはまるとは思ってません。
それでも、死が怖くてしょうがない人は、生まれ変わりとか来世とか、そういうものを本気で信じるっていうのも一つの手じゃないかなと僕は思います。
重ねて言いますが宗教に入信しろという意味ではないです。ただ、終わりじゃないって自己催眠をかけるんです。それこそ科学の考え方で言えば、『観測できないことは否定することもできない』のです。死後の世界があることを証明することは困難ですが、存在を否定することもまた現在のところ不可能です。なら信じるのも勝手。
死んだら消えるかどうかなんて、考えてる時間が勿体ないじゃないですか。あろうがなかろうが、一生懸命生きるだけ。変わらないなら、消えるなんて考えないほうが余計なこと考えなくて済むと思います。
科学が何言おうが知ったこっちゃありません。死後の世界があるかどうか、じゃなくて、
信じたほうが自分にとって得なら、それでいいんじゃない?
そういうスタンスです。
